畳の張替え方法は一つしかないというわけではありません。畳の表替えと裏返しという2種類の方法があり、それぞれで特徴が異なります。
表替えとは表面のゴザを新しい畳表に張替えをするという方法です。畳床はそのままで畳表と畳縁を新品に交換するだけなので、踏み心地は大きく変わりません。
裏返しとはその名の通り、畳を裏返して使用するというものです。畳表は両面を使うことができるので、畳縁だけを新しいものに交換します。
畳の張替えは見た目や香りなどのメリットだけではなく、衛生面においてもメリットがあります。長い期間使用しているとどうしても汚れやカビなどが発生しやすくなってしまいますし、新しいものにすれば畳自身が呼吸をしてくれます。空気中の有害な化学物質を吸着してキレイにしてくれる空気清浄機のような働きもあるのです。定期的に張替えすることで衛生的に保つことが出来ますよ。
畳と一口に言っても様々な種類があり、使用されているい草の種類によって仕上がりや退色後の美しさも変わってきます。同じ畳でも種類によって見た目が大きく変わりますので、光沢感のある畳に張替えることで部屋のイメージを大きく変えることも可能です。光沢感のあるものでも安価なものが増えてきているので気軽に変えることが出来るようになっています。
畳の部屋が落ち着くのはい草の香りによるところがかなり大きいです。日本人なら誰もが落ち着くい草の香りは癒やし効果もありますし、部屋の中の森と畳のことを称することもあるほどです。い草の香り成分であるフィトンチッドは、癒やし効果だけではなく殺菌作用をもつ芳香成分としても知られており、消臭スプレーなどの成分としても使われていますよ。
畳の張替えは見た目が良くなること以外にも、衛生面やリラクゼーション効果など様々なメリットがあります。交換方法は様々ですが、定期的に張替えることによって畳のメリットを最大限に活かすことが出来るでしょう。